新海誠監督の傑作『君の名は。』の世界に浸りたいファンのみなさんへ。
この記事では、主人公の瀧と三葉が紡ぐ物語の舞台となった東京、そして糸守町のモデルとされる岐阜・飛騨、長野・諏訪湖エリアの聖地巡礼を徹底ガイドします。
全20か所の具体的なスポット紹介から、効率的に回れるおすすめルート、アクセス方法、旅の計画のコツまで、知りたい情報をすべて網羅しました。
このガイドを手に、映画の感動をもう一度味わう旅に出かけませんか?
はじめに:「君の名は。」の感動を追体験する聖地巡礼へようこそ

『君の名は。』の聖地巡礼は、ただの観光ではありません。
映画の中で瀧と三葉が過ごした日常や運命的な出会いを、五感で感じ取る特別な体験です。
多くのファンがこれらの聖地を訪れるのは、映画の余韻に浸りながら、物語の背景にある美しい日本の風景を自分の目で確かめたいという思いがあるからにほかなりません。
この旅の醍醐味は、作中のカットと現実の風景を見比べて、映画のシーンが目の前によみがえる瞬間を味わえることです。
特に、物語の鍵となる新宿や四ツ谷といった都会の風景、そして糸守湖のモデルとされる諏訪湖や、宮水神社を思わせる岐阜の風景は、深い感動を与えてくれます。
このガイドでは、初めて聖地巡礼をする方でも迷わないよう、具体的な場所と巡り方を丁寧にご紹介します。
この記事が解決するあなたの疑問
この記事では、「君の名は。に描かれた聖地はどこにあるの?」「聖地巡礼のおすすめルートは?」「諏訪湖や岐阜へのアクセス方法は?」といった、みなさんが知りたい疑問をすべて解決します。
君の名は。ファンの視点から、是非訪れてほしい場所や、効率よく多くのスポットを巡るための移動手段、各聖地での写真撮影のコツなど、実用的な情報をお届けします。
特に、東京の聖地巡礼で外せない須賀神社の階段や、岐阜県の飛騨古川駅といった、作中の印象的なシーンを思い起こさせる人気スポットの詳細情報に重点を置いています。
あなたの旅が最高のものになるよう、計画から実行までサポートします。
「東京編」と「飛騨・長野編」のエリア別ガイド構成
『君の名は。』の舞台は大きく3つに分かれます。
瀧が暮らす東京の都会的なエリア、三葉が暮らす架空の町「糸守町」のモデルとなった岐阜県飛騨地方、そして糸守湖のモデルとされる長野県の諏訪湖エリアです。このガイドでは、物語の流れに沿って「東京編」と「飛騨・長野編」の2つに分けてご紹介します。
「東京編」では、新宿や四ツ谷といった都心部の聖地を、日帰りで巡れる周遊ルートと共に紹介。
一方「飛騨・長野編」では、飛騨古川駅や諏訪湖周辺の絶景スポットを、2泊3日程度の旅行プランとして解説します。
この構成なら、旅行の期間や目的に合わせて必要な情報がすぐに見つかり、スムーズに計画を立てられます。
【計画編】「君の名は。」聖地巡礼を成功させるための準備とコツ

聖地巡礼の満足度は、事前の計画で決まります。
ここでは、聖地巡礼を成功させるために欠かせない情報をお伝えします。
最適な時期、効率的なルートの選び方、そして持っていくべきアイテムについて詳しく解説します。
聖地巡礼のベストシーズンと避けるべき時期
聖地巡礼のベストシーズンは、気候が穏やかで景色が美しい春(4月〜5月)か秋(9月〜11月)です。特に諏訪湖周辺の風景は、新緑の春や紅葉の秋に訪れると格別に美しく、映画の湖のシーンをよりリアルに感じられます。
また、観光客がピークである夏場などに比べて比較的少ない時期なので、ゆっくりと聖地を堪能しやすいのも魅力です。
一方、真夏(7月〜8月)は、新宿や四ツ谷といった都心部では暑さが厳しく、飛騨地方でも山間部の移動で体力を消耗しやすいため避けた方が無難です。
また、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休は、須賀神社や飛騨古川駅といった人気スポットが非常に混雑します。映画と同じ構図で写真を撮るのに長時間待つこともあるでしょう。
感動的なシーンを落ち着いて追体験するためにも、混雑を避けられるシーズンオフを狙うのがおすすめです。
| シーズン | おすすめ度 | 特徴と注意点 |
| 春 (4月〜5月) | ☆☆☆ | 気候が安定。新緑が美しい。諏訪湖や飛騨の風景が鮮やか。 |
| 夏 (7月〜8月) | ☆ | 暑さが厳しく、観光客が多い。熱中症対策が必須。 |
| 秋 (9月〜11月) | ☆☆☆ | 紅葉が美しい。高ボッチ高原からの景色も壮観。比較的過ごしやすい。 |
| 冬 (12月〜3月) | ☆☆ | 飛騨や長野は積雪や冷え込みが厳しいが、空気が澄んでおり幻想的な景色。寒さ対策が必要。 |
効率重視の「東京・日帰りコース」とじっくり巡る「飛騨・長野2泊3日聖地巡礼コース」
聖地巡礼は、東京を中心とした都市型と、岐阜・長野を中心とした地方型に分けて計画するのが効率的です。
1. 効率重視の「東京・日帰りコース」
新宿、四ツ谷、信濃町など、JR中央線・総武線沿線の聖地を電車・地下鉄で巡るコースです。
朝から須賀神社を訪れ、瀧の生活圏をたどる形で聖地巡礼すれば、1日で主要な東京の聖地を網羅できます。移動時間が短く交通費も抑えられるので、週末や短い休みを利用したい方におすすめです。
2. じっくり巡る「飛騨・長野2泊3日コース」
糸守町の風景を深く味わいたい方には、岐阜の飛騨古川駅や飛騨市、そして長野県の諏訪湖周辺を巡る2泊3日の旅がおすすめです。
初日に東京から飛騨へ移動し、情緒ある町並みを散策。2日目には諏訪湖へ移動して、立石公園や高ボッチ高原から雄大な景色を堪能します。このルートは、湖の圧倒的なスケールと宮水神社を思わせる風景をじっくり楽しめるのが魅力です。地方の聖地巡礼は、レンタカーを利用すると移動がスムーズになります。
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聖地巡礼前に準備すべきものと持ち物リスト
聖地巡礼を快適に楽しむには、事前の準備が欠かせません。
| 必須アイテム | 用途とポイント |
| スマートフォン / カメラ | 映画のシーンと比較するための写真撮影用。充電器、モバイルバッテリーも必須。 |
| 映画の資料 | 君の名は。のDVD、スマホのスクリーンショット、聖地巡礼マップなど。どのシーンの聖地かを確認するために役立ちます。 |
| 交通系ICカード | 東京での電車・地下鉄移動には必須。飛騨や長野でも一部利用可能。 |
| 歩きやすい靴 | 須賀神社の階段や、高ボッチ高原など、坂道や長距離を歩くことが多いため重要。 |
| 防寒着・雨具 | 飛騨や長野は標高が高いため、特に朝晩や天候の変化に備える。 |
また、聖地の多くは住民の生活圏や公共の場所にあるため、マナーを守って聖地巡礼する心構えも大切な準備の一つです。
飛騨市図書館など、私有地や公共施設では撮影や利用のルールを事前に確認し、静かに聖地巡礼しましょう。
【東京編】主人公たちが暮らした日常の場所を巡る

東京の聖地巡礼は、主人公の瀧が暮らしていた日常の風景を追体験する旅です。
主要な聖地は新宿・四ツ谷エリアに集中しているので、短時間で効率よく巡れます。
東京巡礼のハイライト:東京四谷総鎮守 須賀神社(新宿区)
聖地巡礼といえば、まず思い浮かぶのが物語のクライマックスを飾る須賀神社の階段でしょう。
新宿区にあるこの神社は、瀧と三葉が再会する感動的なシーンの舞台として有名です。
アクセス情報: JR四ツ谷駅から徒歩約10分。都心にありながら、少し路地に入った静かな住宅街の中にたたずんでいます。
聖地巡礼のコツ: 映画のカットを再現するには、階段の上からと下から、両方のアングルで撮影してみるのがおすすめです。
特に人が少ない早朝に訪れると、映画の世界に入り込んだような静寂の中で、感動的なシーンの余韻をじっくり味わえます。
ただし、須賀神社は地元の方々が大切にしている神社で、生活道路にも面しています。写真撮影に夢中になるあまり、参拝者や近隣住民の迷惑にならないよう、マナーを守って静かに聖地巡礼しましょう。この聖地を訪れれば、二人の物語の始まりと終わりを感じ取れるはずです。
瀧と奥寺先輩のデートスポット:国立新美術館(六本木)
瀧と奥寺先輩がデートで訪れる美術館は、六本木・乃木坂にある国立新美術館です。
館内の特徴的なカフェ&レストランが、映画の印象的なデートシーンの舞台になっています。
聖地巡礼のポイント: 美術館内にあるカフェのシーンが有名です。
このカフェは独特な円錐形のガラスの吹き抜け空間にあり、瀧と奥寺先輩が座った席のモデルとされる場所があります。
カフェを利用しながら、映画と同じ角度でその美しい建築を眺めれば、作中のデートの雰囲気を味わえるでしょう。
美術館では開催中の展覧会も楽しめるため、アート鑑賞と聖地巡礼を組み合わせた文化的なコースとしても最適です。
新宿・四ツ谷エリアからは少し離れますが、地下鉄を乗り継いで簡単にアクセスできます。このスポットを巡れば、瀧の都会での日常と、彼が抱えていた淡い恋の思い出に触れられます。
瀧の通学・生活圏:四ツ谷駅・信濃町駅周辺
物語を追体験する上で欠かせないのが、瀧が日常的に利用していた四ツ谷駅や信濃町駅、そしてその周辺の風景です。これらの場所は、瀧が三葉との入れ替わりを経験しながら高校生活を送っていた場所で、作中では何度も登場します。
四ツ谷駅ホーム
信濃町駅・歩道橋
信濃町駅は、瀧が通学で利用していたシーンに登場します。駅前の歩道橋や、そこから見える風景は映画のカットとほぼ同じで、ファンにとっては感慨深い場所です。
また、四ツ谷駅も重要な聖地の一つです。物語中でも四ツ谷駅は「最寄り駅」「待ち合わせ場所」として何度も描かれました。
これらの駅周辺を巡る際は、彼らが歩いたであろう道をゆっくり歩き、都会の中の日常の喧騒を感じ取ってみてください。これらのスポットは特別な観光地というより、東京に住む高校生の生活のリアリティを表現するために使われており、聖地巡礼を通じて映画の細部に込められた新海監督のこだわりを感じられます。
このエリアの聖地巡礼は、東京の聖地巡礼の中でも最も日常に近い体験を味わえる場所です。
映画の世界が凝縮された駅と連絡通路:新宿駅周辺
新宿は、映画の中でも特に瀧と三葉の物語が交差する象徴的な場所です。JR新宿駅の巨大なターミナルや連絡通路、地下街などは、映画のポスターや重要なシーンにたびたび登場します。
新宿エリアの聖地のハイライトは、新宿駅周辺の風景や人通りの多い駅の連絡通路でしょう。
雨のシーンやすれ違いシーンのモチーフになったのが、西新宿エリアの新都心歩道橋周辺で、瀧と三葉が雪の日にすれ違う歩道橋のモデルもここだとされています。
聖地巡礼の際は、新宿の人の流れに身を任せながら歩き、映画のカットを思い出してみてください。この混雑の中で二人がどのように奇跡を起こしたのか、想像を巡らせるのも楽しいでしょう。
ただし、新宿は非常に人通りが多く複雑な構造をしているため、聖地巡礼マップなどで事前にルートをしっかり確認し、他の利用客の迷惑にならないよう注意して聖地巡礼しましょう。
東京の聖地巡礼おすすめ周遊ルート(マップ付き)
東京の聖地巡礼を1日で効率よく回るためのおすすめルートをご紹介します。
このルートは主要な聖地を無駄なく巡れるよう、各スポットでの滞在時間も考慮した実用的なプランです。
| 時間帯 | スポット | 聖地巡礼内容 | アクセス方法 | 所要時間目安 |
| 09:00 | 須賀神社 | 映画のクライマックスの階段で写真撮影。早朝のため人が少ない。 | JR四ツ谷駅から徒歩 | 40分 |
| 10:00 | 信濃町駅・四ツ谷駅周辺 | 瀧の通学路と生活圏を散策。 | 四ツ谷駅から電車で一駅 | 60分 |
| 12:00 | 新宿駅周辺 | 映画のポスターや交差点のシーンを巡る。ランチタイム。 | JR信濃町駅から電車 | 90分 |
| 14:00 | 国立新美術館 | 瀧と奥寺先輩のデートシーンのカフェで休憩。 | 新宿駅から地下鉄で移動 | 120分 |
| 17:00 | その他周辺聖地 | 時間に応じて代々木公園や周辺の聖地を巡る。 | 徒歩・地下鉄 | 自由 |
このルートは、東京の聖地の魅力を十分に味わえるだけでなく、移動に無駄がないので、初めての聖地巡礼でも安心して楽しめます。各駅間は電車での移動が基本です。
【飛騨編】三葉が暮らした糸守町を辿る旅

物語のもう一つの舞台、三葉が暮らした架空の町「糸守町」のモデルとされるのが岐阜県の飛騨地方です。
岐阜への旅は、東京の賑やかさとは対照的に、日本の美しい山々に囲まれた情緒ある風景を味わう旅となります。
瀧が三葉を探して降り立った駅:JR飛騨古川駅
飛騨地方の聖地巡礼のスタート地点となるのが、JR飛騨古川駅です。瀧が三葉を探して飛騨に降り立ち、最初に訪れた場所として映画の重要なシーンに登場します。
聖地巡礼のハイライト
飛騨古川駅の駅舎や待合室、そして駅前の町並みは、映画のカットとほぼ同じ風景が広がっています。特にタクシー乗り場周辺から駅舎を撮ったアングルは、聖地巡礼の定番スポットです。駅構内には聖地であることを示す案内や、ファンが交流できるノートが設置されていることも多く、他の巡礼者との交流も楽しめます。
また、飛騨古川は昔ながらの美しい町並みが残る静かな町です。聖地巡礼と合わせて、白壁土蔵が並ぶ瀬戸川や古い街並みを散策すれば、映画の世界観だけでなく日本の伝統的な風景も堪能できます。飛騨古川を訪れることで、瀧が三葉に近づこうとした道のりを追体験できるでしょう。
糸守町のモデルとなった風景を探す:飛騨市図書館
瀧が三葉の情報を得るために訪れた飛騨市図書館も、聖地として非常に有名です。静かで落ち着いた雰囲気のこの図書館は、瀧が古い文献を読み込み、糸守町の歴史を知る重要な舞台となりました。
聖地巡礼時の注意点: 飛騨市図書館は実際に市民が利用する公共施設です。聖地巡礼で訪れる際は、利用者の迷惑にならないよう特に静粛を保つことが求められます。図書館側も聖地巡礼を受け入れていますが、写真撮影に関しては特定の場所や方法についてルールを設けています(例:受付での手続き、フラッシュ禁止など)。事前に図書館のウェブサイトなどで撮影マナーを確認し、ルールを厳守して聖地巡礼しましょう。
聖地巡礼を通じて地域の文化施設に敬意を払い、静かに物語の背景に思いを馳せる知的な体験ができます。このスポットは、映画の物語の核心に触れる場所の一つです。
宮水神社のモデルとされる場所:飛騨の神社とモデル地
三葉の実家であり、物語の重要な要素である宮水神社は架空の神社ですが、そのモデルとされる神社が岐阜に存在します。宮水神社のモデルとされる場所は、岐阜県飛騨地方の複数の神社が候補として挙げられており、特に「飛騨山王宮・日枝神社」が代表的であるとされています。
飛騨山王宮・日枝神社:
高山市にある日枝神社は、宮水神社の外観や鳥居、拝殿前の大杉の存在が作中と酷似していることから、多くのファンやガイドで「宮水神社のモデル」ではないかと紹介されています。
高山城跡の近くに位置し、赤い中橋を渡ってすぐの場所にあるため、アクセスしやすい聖地としても人気があります。
三葉たちが語り合った場所:飛騨山脈と周辺スポット
飛騨地方の聖地巡礼の魅力は、飛騨古川駅などの具体的な建物だけでなく、周囲を取り囲む雄大な飛騨山脈の風景そのものにあります。三葉たちが町の将来や東京への憧れを語り合った背景には、常にこの壮大な山々がありました。
聖地巡礼の楽しみ方: 飛騨の道の駅や、少し高い場所にある展望スポットから飛騨山脈を眺めてみてください。その風景は、彗星が落ちる前の糸守町の平和な日常や、三葉が「こんな町いやだ!」と叫んだ時の閉塞感、そして瀧が三葉を探しに山を越えてきた時の決意など、映画のさまざまなシーンを思い起こさせてくれます。
特に飛騨の澄んだ空気と豊かな緑の中で深呼吸をすれば、物語が持つ自然の美しさと人の営みの対比を感じ取れるでしょう。
聖地巡礼は、具体的なスポットだけでなく、岐阜県全体の雰囲気とスケールを楽しむことが大切です。
岐阜・飛騨の聖地巡礼おすすめ周遊ルートと交通手段
岐阜の聖地巡礼は、東京とは異なり各スポット間の距離があるため、交通手段の選択が重要になります。
おすすめルート(1日コースの例):
- JR飛騨古川駅に到着(聖地巡礼スタート)
- 飛騨市図書館で資料を閲覧し、静かに撮影
- 飛騨古川の古い町並みを散策し、宮水神社のモデルとされる神社を参拝
- 地元グルメ(例:飛騨牛など)で昼食
交通手段の比較:
| 交通手段 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
| レンタカー | 飛騨山脈周辺の山の聖地や、複数の場所を効率的に巡れる。 | 冬季は積雪に注意。駐車場代がかかる場合がある。 | 複数の聖地を巡りたいグループ、家族連れ。 |
| 公共交通機関 | JR飛騨古川駅を中心に、電車・バスを利用。運転の心配がない。 | 飛騨市図書館など、駅周辺以外のスポットへのアクセスが限定的。 | 駅周辺の主要聖地のみを巡りたい方。 |
飛騨の聖地巡礼は、地方の旅としての魅力を最大限に引き出すために、レンタカーの利用を強くおすすめします。
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【長野編】「糸守湖」のモデルとなった場所

物語の核心であり、彗星が落ちた壮大な舞台「糸守湖」。
その美しい湖のモデルとされる場所が、長野県の諏訪湖周辺にあります。このエリアの聖地巡礼は、映画のスケール感を肌で感じる体験となります。
糸守湖のモデル有力候補:諏訪湖(長野県)
湖のモデルとして最も有力視されているのが、長野県にある諏訪湖です。映画に登場する糸守湖と諏訪湖は、その形状や周囲の山々に囲まれたロケーションが非常に似ています。
聖地巡礼のポイント
諏訪湖の聖地巡礼は、雄大な景色をさまざまな角度から楽しむことにあります。湖畔を散策するだけでなく、遊覧船に乗って湖上から全景を眺めるのもおすすめです。
諏訪湖周辺には、観光地として巡れる温泉街などがあり、日本の伝統的な温泉文化と聖地巡礼を組み合わせた旅も楽しめます。諏訪湖を巡ることで、糸守町の平和な日常と彗星が落ちた後の静寂な風景の両方を心に描けるでしょう。
彗星が落ちた後の糸守町を一望する絶景スポット:立石公園と高ボッチ高原
諏訪湖を一望できる展望スポットは、ファンにとって欠かせない聖地です。
特に立石公園と高ボッチ高原は、映画のキービジュアルや糸守町の全景カットのモデルになったとされる場所です。
1. 立石公園: 諏訪湖の東側に位置する立石公園は、比較的アクセスしやすく、諏訪湖を一望する絶好のロケーションです。立石公園から見下ろす諏訪湖の景色は、周囲を山に囲まれた盆地の中心にある湖として、作中の糸守湖の構図と一致すると多くのファンやガイドで紹介されています。
夕方から夜にかけて、所謂黄昏のタイミングで眺める諏訪湖の風景は、映画の印象的なシーンを彷彿とさせ、聖地巡礼の定番スポットとなっています。
2. 高ボッチ高原: 高ボッチ高原は、諏訪湖を見下ろせるさらに標高の高い山の上にあり、その雄大なパノラマは彗星が落ちた後の糸守町のスケール感を最もリアルに感じさせてくれる聖地です。ただし、アクセスはレンタカーが必須で、冬季は閉鎖されるため訪問時期の確認が必要です。
この2つのスポットを巡ることで、聖地としての長野の魅力を深く感じられます。特に高ボッチ高原は、日の出や夕暮れ時など時間帯によって湖の表情が変わり、幻想的な聖地巡礼の体験ができます。
長野・諏訪湖エリアの効率的な巡り方
長野県の聖地である諏訪湖周辺を効率よく巡るには、飛騨同様に車の利用がおすすめです。
移動手段と時間の比較:
| スポット | 車(レンタカー) | 公共交通機関 | おすすめ度 |
| 諏訪湖湖畔 | 〇 (自由に移動可能) | 〇 (JR上諏訪駅などからアクセス) | 〇 |
| 立石公園 | 〇 (駐車場あり) | △ (JR上諏訪駅からバス・タクシー) | 〇 |
| 高ボッチ高原 | ◎ (ほぼ必須) | ✕ (バス停から遠い、本数少ない) | ◎ |
長野県での聖地巡礼を最大限に楽しむには、高ボッチ高原からの絶景を見逃すわけにはいきません。そのため、レンタカーで移動し、時間を気にせず聖地を巡る計画を立てるのがベストです。
特に諏訪の雄大な自然を堪能するためにも、余裕を持ったスケジュールで聖地巡礼しましょう。
【アクセス徹底解説】東京・飛騨・長野への行き方

聖地巡礼の旅は、東京から始まり、岐阜、そして長野へと移動する広域な旅となります。ここでは、各エリアへの具体的なアクセス方法を詳しく解説します。
東京の聖地巡礼:電車・地下鉄でのアクセス方法
東京の聖地巡礼の最大の利点は、電車と地下鉄のネットワークが発達しているため、非常にアクセスしやすい点です。
主要聖地へのアクセス:
- 須賀神社、四ツ谷駅、信濃町駅周辺: JR中央線・総武線を利用します。これらの駅は近接しており、電車で一駅か徒歩でも移動可能です。
- 国立新美術館: 東京メトロ千代田線乃木坂駅から直結しています。
移動のコツ: SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを用意しておけば、切符を買う手間がなくスムーズに移動できます。新宿など主要なターミナル駅を起点にすれば、どの聖地へも簡単にアクセスできます。都内の移動は、聖地巡礼のマップとスマートフォンの乗り換え案内アプリを活用し、効率を上げましょう。
岐阜・飛騨へのアクセス:新幹線と特急列車を利用したルート
岐阜の聖地である飛騨古川へのアクセスは、主に新幹線と特急列車を乗り継ぐことになります。
東京からのアクセスルート:
- 東京駅からJR東海道新幹線で名古屋駅へ
- 名古屋駅からJR高山線特急「ひだ」に乗り換え、飛騨古川駅へ
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所要時間と費用:
- 所要時間:約4〜5時間
- 費用:片道約14,000円〜16,000円程度(自由席・指定席による)
移動時間が長いため、飛騨への旅は日帰りが難しく、宿泊を伴う計画を立てる必要があります。
また、特急「ひだ」の車窓からは飛騨山脈の美しい景色を眺められ、聖地への旅の気分を盛り上げてくれるでしょう。
諏訪湖(長野)へのアクセス:車・バス・電車の比較
長野の聖地巡礼、諏訪湖エリアへのアクセスは、手段によって利便性が大きく異なります。
| 交通手段 | 特徴とメリット | デメリット |
| 特急電車 | JR中央線特急「あずさ」で上諏訪駅へ。速くて快適。 | 立石公園や高ボッチ高原へのアクセスは別途手段が必要。 |
| 高速バス | 新宿から直行便あり。費用が比較的安い。 | 渋滞に巻き込まれる可能性がある。電車より時間がかかる場合がある。 |
| マイカー/レンタカー | 高ボッチ高原など、山の上にある聖地へのアクセスが容易。 | 高速料金やガソリン代がかかる。長距離運転の疲労がある。 |
諏訪湖の聖地巡礼で絶景スポットを巡る場合は、移動の自由度が高いレンタカーが最もおすすめですが、JR上諏訪駅周辺の聖地に限定するなら電車でのアクセスも十分可能です。
現地での移動手段:周遊バス、レンタカーの活用
飛騨と長野の聖地は、主要駅周辺を除くと各スポット間の距離があるため、現地の移動手段の選択が非常に重要です。
飛騨エリア(岐阜): 飛騨古川駅周辺は徒歩で巡れますが、宮水神社のモデル地や飛騨市図書館など広範囲を巡る場合は、レンタカーが最適です。
また、地元発着の周遊バスやタクシーを利用する方法もありますが、事前に時刻表や料金を確認しておく必要があります。
諏訪湖エリア(長野): 諏訪湖湖畔はバスやタクシーで移動可能ですが、高ボッチ高原や立石公園へのアクセスを考慮するとレンタカーが断然有利です。
特に高ボッチ高原は、公共交通機関でのアクセスが非常に困難です。長野の壮大な風景を堪能するためにも、レンタカーの予約を強くおすすめします。
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【体験を深める】聖地巡礼の楽しみ方とマナー

聖地巡礼は、ただ場所を訪れるだけでなく、映画の世界観を深く感じ、思い出に残る体験にすることが大切です。ここでは、体験をより豊かにするためのコツと守るべきマナーを解説します。
映画のシーンを再現する写真撮影のコツ
聖地巡礼の醍醐味は、映画のカットと同じ構図で写真を撮り、感動的なシーンを再現することにあります。
撮影のテクニック:
1. アングルを合わせる: スマートフォンやカメラに映画のスクリーンショットを保存しておき、実際の風景と比較しながらカメラの高さや角度を微調整します。特に須賀神社の階段では、瀧と三葉が立っていた位置を正確に把握することが重要です。
2. 時間帯を選ぶ: 映画のシーンには、夕焼けや早朝の光が印象的に使われています。例えば、諏訪湖や高ボッチ高原からの風景は、日の出や日没の時間帯に訪れると映画のような幻想的な湖の風景を撮影できます。
3. マナーを守る: 須賀神社や飛騨市図書館など、他の参拝者や利用者がいる場所では、長時間の占有や立ち入り禁止区域での撮影は厳禁です。周りの状況に配慮しながら、素早く撮影を済ませましょう。
これらのコツを実践することで、聖地巡礼の思い出をより鮮明に残せます。
聖地でのマナーと住民への配慮
聖地の多くは、須賀神社のような神聖な神社、飛騨市図書館のような公共施設、または一般の住民の生活道路沿いにあります。そのため、聖地巡礼の際はマナーを厳守し、地元住民への配慮を忘れないことが極めて重要です。
守るべきマナー:
- 静かに巡る: 住宅街にある聖地(四ツ谷周辺など)では、大声での会話や夜間の訪問は避けましょう。
- 私有地に立ち入らない: 映画の舞台に似ているからといって、無許可で他人の敷地や私有地に侵入することは絶対にしないでください。
- 交通ルールを守る: 飛騨や長野では車での移動が増えますが、安全運転を心がけ、違法駐車はしないようにしましょう。
- ゴミは持ち帰る: 聖地を汚さないよう、出たゴミは必ず持ち帰りましょう。
これらの配慮は、聖地巡礼を今後も継続的に楽しめるようにするために、ファンが果たすべき責任です。感謝の気持ちを持って、聖地を大切にしましょう。
聖地巡礼中に楽しめるご当地グルメと関連グッズ
聖地巡礼の旅は、舞台となった場所のご当地グルメを味わうことで、さらに思い出深いものになります。
ご当地グルメの楽しみ:
- 東京(新宿・四ツ谷): 瀧のアルバイト先のイタリアンレストランのモデルとされる場所を訪れるのもよいですが、都心ならではの多様なグルメを楽しめます。
- 飛騨(岐阜): 飛騨地方は、ブランド牛である飛騨牛や地元産の野菜を使った郷土料理が有名です。飛騨古川駅周辺には地元の食堂やカフェがあり、聖地巡礼の合間に休憩を兼ねて立ち寄ってみてください。物語の背景にある日本の豊かな食文化を感じられます。
- 諏訪湖(長野): 長野は蕎麦や、諏訪湖周辺で獲れるワカサギなどの湖の幸も有名です。
また、飛騨古川駅周辺の土産物店では、映画とコラボレーションしたグッズや飛騨の伝統工芸品など、旅の思い出になるアイテムが見つかるかもしれません。聖地巡礼を楽しみながら、各地の魅力を味わい尽くしましょう。
「君の名は。」聖地巡礼に関するよくある質問(Q&A)
聖地巡礼を計画する上で、ファンが抱きやすい具体的な疑問にQ&A形式で答えます。
Q. 聖地巡礼にかかる費用はどのくらい?
君の名は。の聖地巡礼にかかる費用は、主に「交通費」と「宿泊費」によって大きく変動します。
費用を抑えるコツ
飛騨や長野への移動は、高速バスを利用したり青春18きっぷ(時期による)を活用したりすることで、交通費を大幅に節約できます。
また、宿泊施設を早めに予約することで費用を抑えられます。
| 項目 | 東京・日帰りコース(目安) | 飛騨・長野2泊3日コース(目安) |
| 交通費 | 3,000円〜5,000円(都内移動のみ) | 30,000円〜40,000円(東京からの往復新幹線・特急代、現地レンタカー代など) |
| 宿泊費 | 0円 | 15,000円〜30,000円(2泊分、時期による) |
| 合計 | 3,000円〜5,000円 + 食費 | 45,000円〜70,000円 + 食費・入場料 |
Q. 宮水神社のモデルは本当にどこにある?
映画に登場する宮水神社は、飛騨の山奥にある架空の神社です。
しかし、その雰囲気や風景のモデルとなったとされる神社や場所は存在します。
有力なモデル地とされる場所:
日枝神社(岐阜県高山市): 直接明言されたモデル地ではありませんが、その雰囲気や飛騨地方の伝統的な神社の様式が宮水神社に似ていると言われ、作品ファンの間で話題となりました。
飛騨地方の他の小さな神社: 厳密にここだと断定できる神社はありませんが、岐阜の神社を探すとさまざまな神社が候補として挙がります。
聖地巡礼の際は、特定の神社を宮水神社だと断定するよりも、飛騨の豊かな自然の中にたたずむ神社の雰囲気を味わい、三葉たちの物語に思いを馳せることが真の聖地巡礼の楽しみ方と言えるでしょう。
Q. 一番感動できるスポットはどこ?
聖地巡礼で最も感動できるスポットは、訪れる人によって異なりますが、多くのファンが感動を覚えるのは以下の2つの場所です。
1. 須賀神社(東京・四ツ谷): 瀧と三葉が再会する物語の結末の舞台であり、映画のラストシーンが目の前に再現されるため、聖地の中でも最も感情を揺さぶられる場所です。
2. 高ボッチ高原(長野・諏訪湖): 糸守湖の全景を眼下に望む、壮大で美しい場所です。彗星が落ちる前の糸守町の平和と、その後の悲劇の両方を象徴する風景は、映画のスケール感を肌で感じさせてくれます。
聖地巡礼の目的が「感動の追体験」であれば、この2つのスポットは必ず訪れるべき聖地と言えるでしょう。
さいごに:忘れられない「君の名は。」旅行の思い出を
この完全ガイドを参考に、東京の日常、岐阜の伝統、長野の雄大さという3つの異なる舞台を巡る旅の計画を立ててみてください。須賀神社の階段から飛騨古川駅、そして諏訪湖を望む高ボッチ高原まで、すべての聖地があなたに瀧と三葉の物語の感動を再び呼び起こしてくれるでしょう。
この旅が、単なる聖地巡礼ではなく、作品への愛を深め、忘れられない思い出となることを願っています。ぜひ、マナーを守り、感動を追体験する素晴らしい旅に出かけてください。
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