バスケットボール漫画の金字塔『スラムダンク』。
1990年代の連載終了から時を経てもなお、その人気は衰えるどころか、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の世界的ヒットにより、今まさに「第2の聖地巡礼ブーム」が到来しています。
作中の舞台となった神奈川県・湘南エリアには、物語の息吹を感じられるスポットが点在しており、ファンなら一度は訪れたい場所ばかりです。
本記事では、初心者からコアなファンまで満足できる、2025年最新の聖地巡礼ガイドを徹底解説します。
なぜ今スラムダンクの聖地巡礼が再燃しているのか?映画公開後の最新状況

映画の公開をきっかけに、長年の原作ファンだけでなく、新しく作品を知った若い世代や海外からの観光客が湘南へ押し寄せています。SNSでの拡散により、単なる「場所の確認」から「物語を追体験する旅」へと聖地巡礼の価値が進化しているのが現在の特徴です。
2022年公開の映画『THE FIRST SLAM DUNK』は、既存のファンには驚きを、新規層には鮮烈な感動を与えました。
この影響で、かつて「アニメの舞台」として知られていた場所が、再び「青春の記憶が息づく場所」として注目を浴びています。
特にインバウンド需要の増加により、鎌倉周辺はかつてない賑わいを見せており、多言語での案内板設置や警備体制の強化など、街全体の受け入れ体制も変化しています。
現在は、単に写真を撮るだけでなく、その場所が持つ空気感を味わう「体験型」の聖地巡礼が主流となっており、ファンの熱量はかつてないほど高まっています。
鎌倉高校前駅の踏切:アニメのオープニングを飾る伝説の名シーンへ

江ノ電「鎌倉高校前駅」のすぐそばにある踏切は、スラムダンクの聖地巡礼において「不動のNo.1スポット」です。
ここでは、アニメ版のオープニングで主人公・桜木花道がカバンを肩にかけ、江ノ電越しに赤木晴子と向き合うあのエモーショナルな風景が、そのままの姿で残っています。
江ノ電と海が織りなす「あの瞬間」を撮影するためのベストタイミング
アニメのカットと同じ構図で写真を撮るなら、江ノ電の通過タイミングを逃さないことが重要です。江ノ電は約12分間隔で運行されていますが、背景にきらめく海を綺麗に入れるなら、太陽が真上または海側に位置する午前中から昼過ぎまでがベストです。
特に冬場の晴れた日は空気が澄んでおり、青い海と黄色い車両のコントラストが非常に美しく映えます。ただし、午後は逆光になりやすいため、人物を明るく撮りたい場合は注意が必要です。
また、夕暮れ時は海がオレンジ色に染まり、非常にドラマチックな「青春感」溢れる一枚が狙えますが、混雑もピークに達します。
シャッターチャンスを逃さないためには、電車の接近を知らせる警告灯に注目し、事前に構図を決めてスタンバイしておくことがコツです。
鎌倉高校周辺を散策する際に必ず守るべきマナーと禁止事項
世界中から観光客が訪れるこの場所では、現在深刻なオーバーツーリズムが問題となっています。
撮影に夢中になるあまり、車道に飛び出したり、通行車両を妨げたりする行為は厳禁です。周辺道路は生活道路でもあり、バスや一般車両が頻繁に通ります。警備員の指示に従い、必ず歩道内から撮影するようにしましょう。
また、モデルとなった「神奈川県立鎌倉高校」は現在も生徒が通う教育施設です。敷地内への立ち入りや、校門前での長時間の居座り、生徒へのカメラ向けは絶対に控えてください。
ゴミの持ち帰りや騒音への配慮など、地元住民の方々の生活を尊重することが、これからもこの聖地を守り続けることにつながります。「ファンなら作品のイメージを汚さない」という意識を持って行動しましょう。
湘南・七里ヶ浜から鵠沼海岸まで:原作と映画に刻まれた青春の海を巡る

湘南の海岸線は、桜木や流川、そして仙道など多くのキャラクターがそれぞれの思いを馳せた場所です。
国道134号線沿いに広がる砂浜や防波堤を歩けば、コミックスのページをめくっているかのような感覚に陥るでしょう。
流川が自転車で走る海岸線や坂ノ下の情景を探して
原作のエンディングや劇中のシーンで印象的なのが、流川楓が自転車で疾走する海岸沿いの道です。特に長谷エリアに近い「坂ノ下」周辺は、古き良き湘南の街並みと海が隣接しており、どこか懐かしい雰囲気が漂います。
流川が全日本ジュニアの合宿後に桜木に見せた「JAPAN」のユニフォーム……あの砂浜のシーンを彷彿とさせる場所を求めて歩くファンも少なくありません。
実際に自転車をレンタルして海岸線を走ってみると、潮風の香りと波の音が心地よく、流川がなぜこの道を走っていたのか、その心境に触れられるような気がします。
坂ノ下付近には古民家カフェも多く、巡礼の合間に一息つくのにも最適です。砂浜に座って水平線を眺めれば、そこはもう『スラムダンク』の世界そのものです。
漫画『SLAM DUNK』のラストを彷彿とさせる辻堂海岸の魅力
漫画『SLAM DUNK』のラストで、多くの読者に忘れられない余韻を残したあの美しい海岸。そのモデルの一つではないかと言われているのが「辻堂海岸」から「鵠沼海岸」にかけてのエリアです。
広大な砂浜と遠くに見える江の島、そして打ち寄せる波。あのラストを観た後にこの場所を訪れると、物語の完結、そしてキャラクターたちの「その後」に思いを馳せずにはいられません。
鵠沼海岸は日本におけるバスケットボールやサーフィンの発祥の地とも言われ、スポーツを愛する人々が集まる活気ある場所です。
夕暮れ時に砂浜を歩くと、『SLAM DUNK』のエンディングテーマが頭の中に流れ、深い感動がよみがえってくる。そんな人も多いかもしれません。
ここは鎌倉エリアに比べると比較的混雑が穏やかで、静かに作品の余韻に浸りたいファンにとっては、まさに「オアシスのような聖地」と呼べる特別なスポットです。
【比較表】主要聖地スポットの特徴まとめ
| スポット名 | 関連シーン・キャラ | 特徴・見どころ | 最寄駅 |
| 鎌倉高校前踏切 | OP・桜木と晴子 | 最も有名な「あの踏切」。江ノ電と海が絶景。 | 鎌倉高校前駅 |
| 鎌倉海浜公園 | 原作表紙(新装再編版)・流川 | 流川が自転車で走る道。富士山が見えることも。 | 長谷駅 |
| 鵠沼海岸 | 漫画ラストシーン | 『SLAM DUNK』の余韻に浸れる広大な砂浜。サーファーも多い。 | 鵠沼海岸駅 |
| 鎌倉高校 | 陵南高校のモデル | 陵南戦を想起させる校舎の外観(※校内立入禁止)。 | 鎌倉高校前駅 |
湘北・海南・陵南が熱戦を繰り広げた試合会場のモデルを訪ねる
物語の核心である「試合」が行われた体育館も、神奈川県内に実在します。
選手たちが汗を流し、死闘を繰り広げたコートのモデルを訪ねることで、作品のリアリティをより深く感じることができます。
インターハイ予選の舞台となった平塚総合体育館へのアクセス
湘北高校が強豪の翔陽高校や海南大附属高校、陵南高校と激突し、全国への切符を争ったインターハイ神奈川県予選。
そのインターハイ最後の一校を決める舞台となった場所が「平塚総合体育館(トッケイセキュリティ平塚総合体育館)」です。外観やロビーの雰囲気、そして館内の構造など、漫画のコマと照らし合わせると驚くほど高い再現性に感動するはずです。
アクセスはJR平塚駅からバスで約10分、または徒歩で20〜30分ほどです。
現在も現役のスポーツ施設として利用されており、Bリーグの試合が行われることもあります。
施設内での撮影や見学については、利用者の迷惑にならないよう十分な配慮が必要です。
秋葉台文化体育館など地元・神奈川に点在する名シーンの舞台
平塚以外にも重要な会場が存在します。神奈川県藤沢市にある「秋葉台文化体育館」は、その特徴的な銀色のドーム状の外観が作中にも登場し、ファンの間では有名なスポットです。
ここでは湘北対王者海南の重要な試合が描かれ、当時の緊張感が今も漂っているかのようです。
これらの施設を巡る際は、当時の熱狂を思い出しながら、一歩一歩踏みしめて歩くのが醍醐味です。神奈川県内の各体育館は、バスケットボールに青春を捧げた高校生たちの「戦場」であり、聖地巡礼をする人にとっても非常に神聖な場所と言えるでしょう。
初めてでも迷わない!江ノ電で行く効率的な聖地巡礼モデルコース

湘南エリアの聖地は広範囲にわたるため、行き当たりばったりでは時間が足りなくなってしまいます。特に移動の要となる「江ノ電」をどう活用するかが、充実した聖地巡礼の鍵を握ります。
徒歩と電車を組み合わせた所要時間別のおすすめ観光プラン
初めての聖地巡礼なら、午前中に藤沢駅を出発し、江ノ電で「鎌倉高校前駅」へ向かうコースが王道です。朝の早い時間帯であれば、踏切の混雑も比較的少なく、納得のいく写真を撮りやすくなります。
撮影後は、隣の「七里ヶ浜駅」まで海岸沿いを徒歩で散策しましょう(約10分)。この道のりは、『SLAM DUNK』の世界観を感じられる風景が連続する絶好の散歩コースです。
ランチは七里ヶ浜の海が見えるカフェで一休みし、午後はさらに江ノ電での散策を進めて、長谷や鎌倉駅周辺を観光するルートが効率的です。
所要時間は約4〜5時間あれば、主要な海岸スポットを網羅できます。もし体育館まで足を伸ばすなら、1日がかりの行程になりますが、エリアを絞ることで「江ノ電ののんびりした旅」と「聖地巡礼」の両立が可能になります。
レンタサイクルやバスを賢く使って混雑を回避するコツ

江ノ電は非常に人気が高いため、休日や観光シーズンは乗車制限がかかるほど混雑することもあります。そこで活用したいのが「レンタサイクル」です。
鎌倉駅や藤沢駅周辺で自転車を借りれば、江ノ電の混雑を避け、海岸線を自分のペースで走ることができます。特に「流川気分」を味わいたいなら、自転車移動こそが正解と言えるでしょう。
また、江ノ電の線路から少し離れたスポットへは、京急バスや江ノ電バスを利用するのも手です。例えば、駅から少し歩く場所にあるモデル地や、少し離れた展望スポットなどへの移動に便利です。
スマートフォンのルート検索を駆使しながら、その時の混雑状況に合わせて柔軟に移動手段を切り替えるのが、賢い聖地巡礼の秘訣です。
聖地巡礼を最高の体験にするための実用ガイド

せっかくの聖地巡礼も、トラブルがあっては台無しです。準備を万全に整え、心から作品の世界を楽しめるように、事前の情報収集とマナーの確認を徹底しましょう。
撮影時の注意点と地元住民・交通への配慮について
何度も強調しますが、聖地巡礼における最大のマナーは「地元の方への配慮」です。特に鎌倉高校前踏切周辺は、観光地である前に「生活の場」です。車道の中央で三脚を立てる、私有地に無断で入る、大声で騒ぐといった行為は、結果として聖地の閉鎖や規制強化を招く原因となります。
撮影時は、周囲の安全を十分に確認し、他の歩行者や車両の邪魔にならないよう短時間で済ませましょう。また、SNSに投稿する際は、他の方の顔が写り込まないよう加工するなどの配慮も忘れないでください。
あなたが「スラムダンクのファン」として節度ある行動をすることで、地元の方々も温かく迎えてくれるはずです。
失敗のない聖地巡礼には忘れ物のチェックが不可欠です。
出発前に持っていくものを必ずおさらいしておきましょう。
駐車場事情や周辺の便利なホテル・宿の選び方
湘南エリア、特に鎌倉周辺の駐車場は数が限られており、料金も通常より高額になりやすい傾向があります。また、週末は周辺道路が激しく渋滞するため、車での聖地巡礼はあまりおすすめできません。可能な限り公共交通機関を利用しましょう。
どうしても車で行く場合は、藤沢駅などの周辺にある大規模駐車場に車を止め、そこから江ノ電を利用する「パーク&ライド」が推奨されます。
宿泊を検討しているなら、海が見えるホテルや、江ノ電沿いのゲストハウスがおすすめです。早朝の人が少ない時間帯に踏切を訪れることができるのは、宿泊者だけの特権です。
また、少し足を伸ばして箱根や湯河原の温泉宿に泊まり、聖地巡礼の疲れを癒やすプランも贅沢です。「旅」としての質を高めることで、聖地巡礼の思い出はいっそう輝くものになるでしょう。
賢い宿泊予約をしたいならクーポンの活用は必須です。
▽詳しくはこちらの記事で解説しています。
旅の合間に立ち寄りたい湘南の海が見えるカフェと温泉
聖地巡礼の道中、少し足を休めて作品の世界観に浸れるスポットを紹介します。
七里ヶ浜周辺には、大きな窓から相模湾を一望できるカフェが並んでいます。テラス席で波音を聞きながら、『SLAM DUNK』の名台詞や印象に残る描写について語り合う時間は、まさにファンにとって至福のひとときです。
また、湘南エリアには日帰り温泉施設も点在しています。江の島にある「江の島アイランドスパ」や、稲村ヶ崎にある温泉などは、聖地巡礼で歩き疲れた体を癒やすのに最適です。
特に稲村ヶ崎の温泉からは、晴れていれば江の島と富士山の絶景を楽しむことができます。五感すべてで湘南を感じることが、この旅を締めくくる最高の方法です。
まとめ:時代を超えて愛されるスラムダンクの世界観を実際に体感する理由
『SLAM DUNK』の聖地巡礼は、単なる観光ではなく、自分自身の「青春」や「情熱」を再確認するための旅です。鎌倉高校前の踏切に立ち、江ノ電の音を聞きながら海を見つめるとき、きっと心の中であの主題歌が流れ、キャラクターたちの声が聞こえてくるはずです。
2025年、新旧のファンが交差する湘南の地は、これまで以上に熱く、そして優しい魅力に溢れています。
ルールとマナーを守り、地元の方々への感謝を忘れずに歩けば、この旅はあなたにとって一生ものの宝物になるでしょう。
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